セミナー情報
セミナー内容・タイムスケジュール
今回のセミナーでは、株式会社ミックの安倍稔様にご講演いただきました。安倍様はこれまで営業として1,000件を超える医院様とかかわりがあるそうで、その経験をもとに、医院経営の参考となるヒントをご紹介していただきました。
最近の歯科医院の傾向
歯科医院の増加に伴い、二極化が進行しているようです。集患できる医院と、そうでない医院です。集患できない要因としては、施設の老朽化や医師の高齢化などにより十分な投資ができないといったことが考えられます。
一方、集患ができている医院は、医院経営を「治療」技術だけではなく、「サービス業」の側面があることを十分認識しています。中には、高級なハイブランドショップのように、患者さんのお見送りなどを行うことで差別化を進め、経営を向上させている医院もあります。
経営力がアップする歯科医院の特徴
- 「待ち」から「攻め」へと方針を転換している
- 患者さんのロイヤリティ度を高める努力を行なっている
- あらゆるデータから分析を行い英英力向上を策を考えている
歯科医院経営を改善させるポイント
【ポイント1】安定した歯科医院経営を行うには…レセコンを活用した経営分析
レセコンに日々入力している情報は、患者さんの基本情報はもちろん、保険証情報、会計情報など多くの種類を扱います。いわば「データの宝庫」です。そうした情報を分析することで、医院経営に役立つ情報を引き出すことができるそうです。
そこから経営上の課題を発見し、改善案を検討することができるでしょう。
医院経営の状況を知るための7つのキーワード
- 新規患者の把握
- 来院経路の把握(口コミ)
- リコール反応率
- キャンセル率の把握
- レセプト枚数/件数の把握
- 総診療収入における保険診療の割合/自費診療の割合
- 医業収入における物品収入の割合の把握
【ポイント2】歯科医院のファンを増やそう 継続的な集患を促すには…レセコンを活用したコミュニケーション対策
現在のレセコンは、レセプトを請求のためだけではなく、カルテの管理、領収証の発行、リコール機能、中段患者リストの作成など、多岐にわたる機能を備えています。
患者カード機能を使って、コミュニケーション対策をとる
来院状況、物品購入情報、会話の内容を共有することが可能となります。院内のスタッフ・先生が同じ情報を共有できますので、会話の糸口に困ることがありません。的確かつスピーディにコミュニケーションを図ることができるでしょう。信頼関係を深めることが可能となります。
「患者プロフィール」の中で特に便利な機能として、「家族」を紐づけできる機能があります。「家族」の機能により情報が共有され、親御さんが来院されたときに「ご子息の〇〇君は、先週の治療後、経過はいかがでしょうか?」といった会話ができます。コミュニケーションが活発になり、医院への信頼度が高まります。
また、患者さんを6つに評価・分類する機能を活用することで、クレーマー対策に成功した医院もあります。それはクレーマー患者さんを「A」と分類し、院内で共有することで、伝え方に配慮するなど気配りを徹底したそうです。その後、その患者さんはクレームを言うことはなくなったそうです。
【ポイント3】スピーディかつ効果的に運営力を上げるには…レセコンの情報管理からの経営コンサルティング
ミック社のレセコンは、「カルテ」「レセプト」「患者管理」の基本機能はもちろん、「患者管理機能」といったプラスアルファ部分を自由に組み合わせることができる特長があります。選んだサービスごとに、利用料を支払う仕組みです。
また、最新バージョンをオンラインで配信していますので、買い換える必要もなくなりました。いつでも最新の状態にアップデートすることが可能となり、コストパフォーマンスが向上しています。
まとめ
今回のセミナーでは、「医院経営の向上のためには、患者さんが医院のファンになり、友だちや家族を紹介したくなるようなコミュニケーションをするように」とご提案をいただきました。医院のファンを獲得するためには、患者さんの情報を院内で共有し、目の前にいる一人ひとりの患者さんとの繋がりを強くすることがポイントとなります。
様々なデータを院内で共有して、有機的に結び付けることが今のシステムでは可能です。医院経営の向上につなげるヒントとして活用してみませんか?
※医院・歯科向け広報誌「CLIENT2018年2月号」よりご紹介しました。