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会計税務職種別賞与支給状況

2024.7.1

今年も夏季賞与の支給時期となります。今回は医療機関の賞与支給額について、厚生労働省発表の賃金構造基本統計調査 及び医療経済実態調査(令和5年実施分)から職種別の賞与支給額などをご紹介します。 その年の前半の業績に基づき支給することが多い夏季賞与ですが、まずは年間診療報酬売上の目標及び予測を立て、支給する賞与の予算を決めることが大切です。

業界全体における前年(令和5年)夏季賞与支給額

産業分類別で業界ごとの夏季賞与支給額を確認すると、「医療・福祉」令和4年と令和5年比較で若干のマイナスとなりました。令和5年夏季賞与の1人あたりの平均金額は27万円でした。

業界全体における前年(令和5年)夏季賞与支給額

職種別の賞与金額

令和5年に厚生労働省が実施した医療実態調査からわかる、職種別かつ個人歯科医院・クリニックと医療法人別に、職種ごとの年間賞与金額を紹介します。

令和5年度実施の医療実態調査から令和4年支給の賞与について、個人開業・医療法人別の集計

令和5年度実施の医療実態調査から令和4年支給の賞与について

医療法人における、院長・医師・歯科医師は役員に該当する先生が多いことから従業員として賞与支給するケースが少ないため少額になっていると思われます。

医療

個人クリニックでは、医師の他に看護職など資格職については月額給与の2.4か月~2.9か月の支給となっております。看護職では59万円、医療技術職で51万円、看護補助職30万円でした。夏季と冬季を同額支給している個人クリニックでは、夏季に1.1か月~1.4か月程度を支給している個人クリニックが多いと言えます。

歯科

歯科全体では、歯科医院の規模を問わずどの職種でも年間賞与が2か月分以下となっています。歯科衛生士32万円、事務職33万円となっています。歯科衛生士の方が賞与が高いと思われがちですが、歯科衛生士と事務職に大差はありませんでした。受付助手でも評価の高い人は歯科衛生士と変わらない賞与額が支給されていると言えます。

また、どの職種でも個人歯科医院・医療法人と言う歯科医院の形態による賞与額の差はありませんでした。

職種別かつ経験年数別の賞与金額

令和5年賃金構造基本統計調査からは、職種ごとかつ経験年数ごとの年間賞与金額をご紹介します。今回は従業員規模が10人以上、99人以下の小・中規模の歯科医院・クリニックを対象とした集計になります。

職種別かつ経験年数別の賞与金額

令和5年賃金構造基本統計調査より
従業員規模が10~99人の歯科医院・クリニックの年間賞与額

令和5年賃金構造基本統計調査より従業員規模が10~99人の歯科医院・クリニックの年間賞与額

医療

  • 看護師では4年目まで37万円(1.4か月)、5年目以降は伸びて、10年目では67万円(2.2か月)となっています。
  • 医療技術員(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士)では、1年~4年目までの賞与が2か月~2.7か月ですが、5年~9年目で下がって1.3か月~1.6か月程度になっています。

歯科

  • 歯科医師では経験年数4年まで22万円(0.4か月)、5年以上で148万円、10年以上で222万円と5年以降で大きく上がっています。
  • 歯科衛生士では経験年数4年まで33万円(1.2か月)、5年以上で44万円(1.5か月)、10年以上で53万円(1.9か月)という段階的な上がり方になります。

医療機関(個人歯科クリニック・医療法人・薬局・訪問介護(看護))では令和6年はベースアップ評価料が実施されていますので、従業員の月額給与は上がっていると思われます。そのため、院長、理事長とお話させていただいている中では賞与支給額については例年どおりの基準を採用、横ばいとする歯科医院・クリニックが多いように感じております。

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