新しく歯科衛生士を採用しようと考えております。歯科衛生士の給与の現在相場はどのくらいなのでしょうか。 |
多くの歯科医院様が、歯科衛生士の採用にご苦労なさっているとのお声を頂きます。歯科衛生士の給与は近年上昇傾向にあり、5年前とは求人の給与水準も大きく変わりました。現在、求人サイトでは基本給27万をスタートとしている歯科医院も多く、ある求人サイトでは、東京都内の求人数の内、3割以上は月給30万円以上という結果となっております。 |
■ 2023年の歯科衛生士の平均給与
2024年3月に厚生労働省より発表された2023年度の賃金統計によると、全国の歯科衛生士(医院規模が10人〜99人)の平均給与は403万円となり、2023年の382万円に比べて10%以上上昇いたしました。
■ 歯科衛生士の給与の分布
首都圏の中では東京都の年収が一番高い結果でした。昨年、神奈川県は、賞与で100万円の支給がありましたが、今年は65万円となり、平均年収も他の県と横並びになった様です。また、茨城県の給与の伸びが大きいのですが、回答した歯科医院の件数が多くない為大きく前後している可能性があります。
自由診療をコンセプトにしている歯科医院といった、歩合給での給与支給の歯科医院が増えてきていることにより、月給が増加している可能性もあります。
■ 歯科衛生士の求人について
2023年4月の歯科衛生士学校・養成校卒業生に対する求人倍率は23.3倍で、2024年卒の大卒求人倍率が1.71倍であることを考えると、現在は完全な売り手市場です。
求職者は、じっくりと求人を選ぶことが可能な為、給与や社会保険等の目に見える待遇はもちろんの事、働きがいや働きやすさ等、他院の求人と差別化を図る必要があるかもしれません。