スタッフの研修で活用できる助成金についてクリニックのスタッフは、専門的な知識や技能を必要とし、新たなスタッフの確保は難しいのが現状です。その為、今ある人材を如何に活かすかが重要となります。スタッフに研修を行い新たな技術を身につけて頂くことで、クリニックの経営も安定につながります。
今回はスタッフのスキルアップを目的とした研修を行った際に活用できる助成金「人材開発支援助成金」をご紹介します。
人材開発支援助成金とは
事業主等が雇用するスタッフに対して、職務に関連した専門的な知識及び技能の習得を目的とした机上研修(OFF-JT)や実施研修(OJT)を行った場合に、その研修費用や研修期間中の賃金の一部を助成する制度です。
大きく7つのコースに分けられていますが今回はその中から「人材育成支援コース」を解説します。
■ 人材育成支援コース
職務に関連した知識・技能を習得させるための訓練を幅広く助成することで、企業内における人材育成を促進することを目的としています。職務に関連した10時間以上の訓練などが対象になります。
支給対象要件
- 職務に関連した知識や技能習得のための10時間以上のOFF-JT
- 中核人材を育てるために実施するOFF-JTやOJTを組み合わせた6ヶ月以上の訓練
- 有期契約労働者等の正社員転換を目的として実施するOFF-JTやOJTを組み合わせた2ヶ月以上の訓練
※この助成金はスタッフの計画的な職業能力開発に取り組む事業主等を支援するため、「職業 能力開発推進者」の選任と「事業内職業能力開発計画」の策定･周知をしている事業主を対 象としていますので、職業訓練実施計画届の提出までに選任・策定(※)・スタッフへの周知 を行っていることが必要です。
中小企業の経費助成額・助成率
人材育成への積極的な取り組みは、スタッフのキャリア形成や能力アップにもなります。その際にスキルアップしたスタッフに対して正しい評価を行うことでスタッフの定着化、ひいては安定的なクリニック運営にも繋がります。ぜひ、人材開発支援助成金の活用を検討されてみてはいかがでしょうか。
