新規開業を検討している後輩ドクターがいます。日本クレアスでは開業に関する支援をしてい ますか。 |
弊法人では開業を検討している先生方からの相談を無料で受けております。周りで開業検討されている先生がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。 開業予定の1年前には開業準備に取り掛かることをお勧めしていますが、物件がまだ決まっていなくても、なんとなく開業したい候補地が決まっているくらいの状態でご相談いただく先生も多くいらっしゃいます。 |
■開業スケジュール
1年~6ヶ月前
・基本構想 :資金事業計画策定、経営理念と構想の明確化
・エリア選定 :策定した計画エリア候補に基づき現地調査実施
4か月~6ヶ月前
・資金調達期間:賃貸条件や金融機関への借入交渉、助成金、補助金の申請等
3ヶ月前
・内装整備期間:内装工事、WEBサイト構築、内覧会検討、医師会・歯科医師会入会
・労務準備 :就業規則作成、スタッフ採用や給与計算の準備
1ヶ月前
・開院直前準備:保健所の検査や各種届出の準備等
■ 開業予定1年前〜4ヶ月前までに始めるべきこと
- 診療方針確定
- 開業スケジュール作成
- 立地の選定
- 事業計画策定
- 設計・建築業者/医療機器・設備/医薬品の選定
- 銀行との融資交渉
- テナント契約(不動産購入)
- 助成金・補助金の活用検討、申請
- オンライン資格確認実施機関への手続き
「銀行との融資交渉」の際には、診療方針を数値化した事業計画書の作成が必要なことや、「立地の選定」にはクリニックの行く末を左右しますので、医院・クリニックの経営理念に基づいた立地の選定が重要となります。
歯科医院の場合
開業時には何台分のユニットの配管を設置するかなど、中長期的な視点からも進めていく必要があります。
例)後から配管追加は、そもそも工事ができない又は工事期間が長期になるケースがある。
美容外科の場合
導入する医療機器によっては天井までの高さが必要になる場合があります。物件探しと同時に診療方針、導入する具体的な医療機器の選定を行う必要があります。
開業時からオンライン資格確認を導入したい場合
令和5年4月1日からのオンライン資格確認の導入の原則義務化に伴い、開業時からオンライン資格確認を導入するには、開業の5ヶ月前までに実施期間に仮コードの発行依頼をする必要があります。
■ 開業予定3ヶ月前に始めるべきこと
- 歯科医師会加入の検討/加入手続き
- ロゴマーク・看板・ホームページデザイン作成
- 診察券・名刺・封筒・チラシ作成
- 求人広告
- 内覧会の業者選定
- 就業規則の検討/作成
- 社会保険適用事業者の検討
インターネット、SNSが普及した現在、患者様の多くはインターネットやSNSを通じて医療機関の情報を入手しています。よって開業時には、見やすいホームページを作成し、情報発信を行うことで集患を試みる必要があります。なおホームページ作成は、「比較優良広告」、「患者の主観に基づく体験談の広告」、「誤認の恐れがある治療等の前・後の写真の広告」などについて規制されているため、掲載内容について十分な注意が必要です。
最近では診療科目に限らず開業前の週末に内覧会を開催し、開業時の集患を行うことが当たり前になっています。医療系のホームページ作成業者には内覧会まで対応している業者も多いので、ホームページ作成とセットで見積依頼することをお勧めいたします。
■ 開業予定1か月前までに始めるべきこと
- 面接実施
- スタッフ研修
- 保健所・厚生局書類提出
- 開業のお知らせDM発送
- 内覧会の実施
保険診療を行う場合には、開業の前月までに厚生局に「保険医療機関指定申請」の提出が必要です。所定の期限内に「保険医療機関指定申請」ができていないと、保険診療を行うことができませんので、手続きの期限についてはご留意ください。事前に保健所の実地検査を受ける必要もありますので、スケジューリングが大切になってきます。