18歳からローンの契約ができるようになったと聞きました。高校生でも保護者の同意なしにデンタ ルローンを組めるのでしょうか。

現状では、18歳以上でも親権者の同意なく高校生が自分の名義でデンタルローンを組むことは難しいと言えるでしょう。

民法改正により2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられ、親権者の同意がなくともクレジットカードを作ったり、クレジットローンを契約したりできるようになりました。
しかしながら、2022年6月現在、多くのカード会社が申し込みの条件として「高校生を除く18歳以上」という制限を設けているようです。
ローン契約に関しては、有職者で安定収入があることを前提としているケースがほとんどであり、現状では、18歳以上でも親権者の同意なく高校生が自分の名義でデンタルローンを組むことは難しいと言えるでしょう。

 
 

また、患者様とのトラブルを防ぐために、デンタルローン契約の条件を満たしていても、20歳未満の方には必ず親権者に確認を取るなどのルールを院内で独自に設定しておくと良いかもしれません。
法的には問題がないとしても、患者様やそのご家族との良好な関係を維持していくためにも必要な措置と言えるのではないでしょうか。

申し込み条件を満たしても、審査の結果によって患者様の希望に添えない場合があることに注意が必要です。

治療費の未回収リスクが抑えられるだけでなく、決済手数料が3％程度引かれてしまうキャッシュレス決済とは異なり、デンタルローンの多くは加盟手数料や分割手数料がかからないため、医院・クリニックの負担は少なくなります。
デンタルローン未導入の医院・クリニックとの差別化を図り、広告としてうまく活用できれば、増収・増患にも繋がるかもしれません。