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「第8回ワールドデンタルショー2018」ご報告/処置、手術に関連する技術の見直し ほか 【医療情報誌「CLIENT」2018年12月号のご紹介】

2018.12.3

パシフィコ横浜で開催された「ワールドデンタルショー2018」の報告記事や、「東京本社移転」「緑封筒・領収書台帳等の変更について」ご案内を掲載しています。ぜひご覧ください。

「第8回ワールドデンタルショー2018」ご報告

クインテッセンス出版株式会社主催『第8回ワールドデンタルショー2018』が10月5日~7日パシフィコ横浜展示ホールにて開催されました。

このデンタルショーは4年に1度開催されています。前回(2014年)のデンタルショーでは、超高齢社会の到来を踏まえ、「歯周病」「インプラント」等の展示が多くありました。今回は、働き方改革の影響を反映し「IOT化」に着目した商品が初めて展示されました。新しい技術が医療分野でも提案され、効率的な医院運営の助けとなる可能性があります。

CAD/CAMシステム

会場入り口左手の「デンツプライシロナ」のブースでは、CAD/CAMシステムの「CEREC」が大きく紹介されていました。CERECは、多くのブースで展示が見られました。

以前は、セラミックのブロックの種類が決して豊富とはいえず、患者さんの歯の色になかなかマッチしないこともありました。しかし、平成26年度歯科診療報酬改定により保険収載が決定したこともあり、現在は色味も豊富で三層構造のブロックもあるなど、より自然により加工しやすく進化しています。導入コストはかかりますが、外注技工費が抑えられますし、医院の患者数・診療内容によっては将来的に十分なリターンが期待できるでしょう。

訪問歯科の流れをガイドするタブレット・システム(訪問歯科ナビWith You)

介護保険請求について、まだまだ慣れていない医院も多いと思いますが、このタブレットでは、介護保険請求について、訪問時に確認すべき書類や行わなければならない流れを確認できます。算定漏れを防ぐことができると期待されます。

また、必要な文書作成も行え、携帯可能なプリンターで印刷することができますので、その場で患者さんに渡すことができます。さらに、作成した文書データはタブレット内で一元管理できますので、紙で管理することによる紛失等のリスクを防止します。

タブレット・システム(メディア株式会社)と同じメーカーのレセコンに限り、データの移行もできるとのことなので、こちらのレセコンをご使用の医院は保険請求介護請求における入力負担も軽減されるようです。

会場内では、「LINE Pay」の加盟歯科医院の募集も行われていました。保険診察にも使用が可能です。消費税の引上げに伴い、キャッシュレス決済がより身近になることが考えられます。患者ニーズに応えるために、サービスとして取り入れても良いのかもしれません。同様に、ソフトバンクの「PaymentService」と連動したオンライン請求のサービスも紹介されていました。

働き方改革、高齢化時代の流れが色濃く表れたデンタルショーでした。医療は人の生活と密接にかかわっています。医療を効率的に患者さんに提供するため、時代の流れに沿った医院経営へのヒントになるのではないでしょうか

処置、手術に関連する技術の見直し

顎関節症や歯ぎしり(ブラキシズム)に対し適用されるスプリントは、他のオクルーザルスプリント、バイトプレート、咬合挙上副子、床副子、咬合床など様々な呼称が用いられてきました。これまで保険上の分類では、床副子の中に様々な種類が含まれ、顎関節症に対するスプリントは咬合挙上副子、歯ぎしりに対するスプリントは歯ぎしりに対する咬合床という呼称で分類されていました。

そこで、平成30年の診療報酬改定では、これらについての名称、分類が製作法、材料、形態により整理されることとなりましたのでご紹介いたします。

床副子に関する技術の見直し

平成30年歯科診療報酬改定では、床副子について、装置の種類による区分の細分化を行うとともに使用材料等による評価の見直しが行われます。

口腔装置

顎関節症や歯ぎしりに対するスプリント(顎関節治療用装置、歯ぎしりに対する口腔内装置)などの口腔内装置は、使用する材料の種類、形態により口腔内装置(1)、口腔内装置(2)、口腔内装置(3)に分類されました。

[算定要件]

※1「口腔内装置(1)」は、義歯床用アクリリック樹脂により製作されたもの

※2「口腔内装置(2)」は、熱可遡性シート等を歯科技工用成型器により吸引・加圧して製作又は作業模型に常温重合レジン等を圧接して製作された口腔内装置であり、咬合関係が付与されたもの

※3「口腔内装置(3)」は、熱可遡性シート等を歯科技工用成型器により吸引・加圧して製作又は作業模型に常温重合レジン等を圧接して製作された口腔内装置であり、咬合関係が付与されていないもの

睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置

睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置は、使用する材料の種類や携帯により2つに分類されました。

[算定要件]

※4「睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置(1)」は、義歯床用アクリリック樹脂により製作されたもの

※5「睡眠時無呼吸症候群に対する口腔内装置(2)」は、熱可遡性シート等を歯科技工用成型器により吸引・加圧して製作又は作業模型に常温重合レジン等を圧接して製作された口腔内装置であり、咬合関係が付与されたもの

床副子調整・修理の見直し

床副子の見直しに伴い、床副子調整・修理についても見直しが行われます。

[算定要件(抜粋)]

※6「口腔内装置調整 イ、ロ以外の場合」は、口腔内装置の顎関節治療用装置、術後即時顎補綴装置の調整を行った場合

※7「口腔内装置修理」は、顎関節治療用装置、歯ぎしりに対する口腔内装置(口腔内装置1に限る。)睡眠時無呼吸症候群、に対する口腔内装置、術後即時顎補綴装置の修理を行った場合



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