CLIENT2017年9が当号では、積立NISAの創設による、新たな個人の資産形成の方法をご紹介するとともに、相続トピックスでは遺言書の付記事項についてまとめておりますので、円満な相続対策の参考にしていただければと思います。
<CLIENT 2017年9月号 目次>
- 税額予測をご利用ください~10月20日(金)お申込み分まで無料です(標準契約の場合)~
- 遺言書の付言事項について
- 積立NISAの創設
- 歯科疾患実態調査
- 機器購入の支払い方法について
相続トピックスは以下にてご紹介します。その他のトピックスはPDFからぜひご覧ください。
遺言書の付言事項について
相続の事前対策において、遺言書の重要性については先生方も十分ご承知のことと思います。今回は遺言書の付言事項について考えてみたいと思います。
遺言書の付言事項とは?
遺言書といえば財産の承継ばかりに目を向けられがちですが、故人の想いを残された家族に伝えることもできます。それが「付言事項」です。この付言事項には、家族へのメッセージはもちろん、葬儀、納骨に関する希望なども記載することができます。
なぜ付言事項が重要なのか?
付言事項は、比較的自由に文章を作成でき、遺言者自身の率直な想いを残された家族や相続人に伝えることができます。どう考えて遺言書を作成したかといった遺言者の背景を理解することができます。
法的効力はありませんが、付言事項のおかげで、遺言書をめぐっての誤解がなくなり、円滑な相続が実現した例もあります。
付言事項で「気持ち」を伝える
付言事項が重要な事項であることがお分かりいただけたかと思います。では、実際に付言事項を書くにあたり、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?付言事項には「なぜそのような遺言になったのか」や「感謝の気持ち」を記載すると良いでしょう。
「診療所を継いでくれた次男に土地と建物を譲りたい。長男と長女は残りの財産で納得し、今まで通り仲良く暮らして欲しい。皆が幸せになることを願っています。ありがとう」といった内容は心に響きます。残された家族の遺産分割協議も円満に進ことでしょう。
遺言書の役割~財産の詳細が分かる~
相続や遺言書作成のご支援をさせていただいていますと、被相続人(故人)がどの金融機関と取引があったのか分からない、というご家族にお会いすることもあります。
調べを進めると、銀行の貸金庫に金の延べ棒が入れて有相続税額が跳ね上がった!という事例もあります。
遺言書があれば、どのような財産をどこに所有しているかが明確に分かり、相続税の申告がスムーズに進むでしょう。