医科・歯科・クリニック向け情報誌CLIENT2021年1月号では、ご相談やご質問をうける「税務調査」について、歯科・医院の収入面で注意事項を解説しています。その他、お客様からいただく質問を元に、多数のトピックを掲載しています。
<CLIENT 2021年1月号 目次>
以下では、CLIENT1月号から税務に関するトピックス、税務調査についてご紹介します。
年頭の御挨拶
謹んで新年のお祝辞を申し上げます
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り誠にありがとうございました
2002年に創業した当グループは、今年で20周年を迎えます。
節目の年でありますが、お客様に対する想い「LONG TERM GOOD RELATION」は創業時から変わることはありません。
従業員一同が、お客様一人ひとりのご要望に応えるために尽力し、自らも成長し続ける年であることを誓います。
本年も何卒宜しくお願いいたします。
グループ代表 中村 亨
日本クレアス税理士法人|コーポレート・アドバイザーズグループの年賀サイトを公開しました。
以下URLよりぜひご覧ください。
税務調査について~よく見られるポイントについて 収入編~
税務調査が行われた際に見られるポイントについて、今月号から3回にわたり紹介していきたいと思います。
まず、今月号は収入計上についてみていきます。
収入計上のタイミング
歯科・医科
基本的に治療が完了した日(診察日)になります。 保険診療の場合の注意点として、窓口負担分の未収がある場合は決算時に計上する必要があります。 税務調査の際は、窓口収入部分のチェックをよくされます。保険点数による理論値上の収入高と大きく差がある場合、確認されることがありますので注意が必要です。
窓口収入の負担金値引きについて
歯科・医科
患者様または従業員の方の窓口負担分を受け取らなかった場合でも、一度収入に計上する必要があります。一度収入計上してから、同額を交際費や福利厚生費として費用計上します。
費用計上の際は、誰にいくらの負担金の値引きをしたのかわかるようにしておく必要がございます。
幣法人では、患者様や従業員の方へ渡さなかった領収書を保管していただくようにお願いしております。
インプラントや矯正などの長期間の自費治療での売上計上タイミングは?調査では何をチェックされるの?
歯科
インプラントなどの長期間にわたる治療の場合は、計上基準がきちんとしていることが重要となってきます。幣法人では印象基準で計上される医院が多いですが、税務調査ではいつ印象がとられたのかカルテなどの治療記録を確認しながら、収入計上しなければならないものがないかどうかの確認をしていきます。
特に決算月の翌月に入金があったもの・外注技工費の期末近くに納品があったものに関しては、決算前に治療が完了したものかどうかのチェックをよく受けます。
金属売却収入について
歯科
現金等で受け取るため収入計上から漏れてしまうケースが多いのが、金属屑(撤去冠等)の売却収入です。
売却先の企業から反面調査をすることが税務署は可能なため、売却先からの情報で収入計上されているかどうかのチェックされる場合がございます。
毎年出来る限り、売却することをおススメいたします。数年に一度高額な売却収入を計上していくと、税務調査が入りやすくなります。
今月号は、収入に計上についてよくある税務調査でみられるポイントをみていきました。
次号は仕入・技工・検査費用と棚卸についてご紹介していきます。